マルメロ出荷スタート 諏訪の特産品楽しんで

JA信州諏訪
マルメロを選果する部会員
マルメロを選果する部会員

JA信州諏訪かりん田中線センター選果所部会は10月14日、岡谷市のJAすわこ営農センター田中線センターで、諏訪地域特産のマルメロの出荷作業を行った。品種は、「在来種」「かおり」「スミルナ」。10月上旬から3日間に分けて集荷し、全品種合わせて約4000kgの出荷を見込む。
この日は、部会員3人から「スミルナ」509kgを集荷。部会員5人と職員2人が手作業で選果・選別し、重さを量りながら3L級・2L級・L級・M級に仕分け、箱詰めを行った。部員らは、選果や箱詰めなど役割を決め、1時間半効率よく作業した。
同部会の今井康喜部会長は「今年も暑くて雨が少なかったため、病害虫や天候に苦労した。割れてしまっているものもあり収量は少ないが、品質は例年通り良好」と話した。
マルメロは果肉が硬く渋味があるため生食はできないが、加工することで咳や喉の痛みなどに効果的とされる薬用成分や食物繊維を取ることができる。また、マルメロの表面に生えている産毛をタオルで擦って取り、果肉を半年ほど焼酎に漬けることで、おいしいマルメロ酒になるなど、利用法はさまざまだ。
出荷用段ボール箱にはレシピや利用法を記載したパンフレット「諏訪のマルメロの簡単な調理法」を添えた。
今井部会長は「マルメロは昔から諏訪の特産品として大切にされてきた。シロップ漬けなどにして冬のお茶菓子として楽しんでもらえたら嬉しい」と話した。

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