JA信州諏訪は今年度、茅野市の子ども食堂「コミュ・きっちん天香」のサツマイモ栽培を支援している。10月16日、地元のJA茅野中央支所の野明光幸統括所長が、ほ場を管理する小林妙子さんに収穫方法を手ほどきした。子どもたちに楽しみながら収穫してもらえるよう、準備を整えた。
この取組みは、特定非営利活動法人信州協働会議の八幡カオリ理事長から「子どもたちに農作業を経験してもらいたい」という依頼を受けて初めて実現。JAが、サツマイモ「紅あづま」100本を提供し、小林さんのほ場で栽培することになった。
サツマイモは子どもたちを中心に、5月25日に定植。その後は、小林さんが週2回ほどほ場を訪れて畝の周りに段ボールを敷いて雑草が伸びないようにし、周辺は草刈りを行うなど管理してきた。
この日は、野明統括所長が、長く伸びたツルを地際が見えるまで草刈り鎌で刈り進めた後、スコップで試し掘りを行った。手のひらサイズから長さ45センチほどの大きなサイズまで、大小さまざまなサツマイモが顔を覗かせた。生育が大変良好なため、至るところにサツマイモができている可能性があるので、傷つけないよう注意深く掘り出すようアドバイスした。
収穫は10月25日に行う。サツマイモは、当日の参加者が持ち帰ったり、同食堂でふるまう料理の食材として使われたりする予定だ。
野明統括所長は「いよいよ収穫作業になる。子どもたちには楽しんで掘ってもらい、おいしく味わってほしい。来年以降も継続して支援していきたい」と話した。