白ネギ出荷最盛期 太く良質な白ネギに仕上がる

JA上伊那
白ネギを収穫する作業員
白ネギを収穫する作業員

JA上伊那管内で、白ネギの出荷が最盛期を迎えている。白ネギは同JAの主力品目の一つで、出荷する野菜の中で最も販売金額が大きく県内でも有数の産地だ。上伊那では7月16日から出荷がスタート。最も出荷量が多い10~11月には、南箕輪村にある同JA野菜選荷場が毎日稼働している。今年は販売金額7億6000万円を目指す。
10月10日、伊那市の株式会社ホープAEは白ネギの収穫作業と出荷作業を行った。3月中旬から5月中旬の5回に分けて、合計2.5ヘクタールの圃場に自社で播種・育苗した白ネギを定植した。今年は、播種する際に従来よりも株間の広いチェーンポットを使用したことで、目標としていた「より太く品質の良い白ネギ」を実現。同社は7月頃から4品種を順番に出荷している。
この日は、上伊那の推奨品種の白ネギを580ケース(3キロ)出荷。作業員6人が、専用の皮むき機2台を使って白ネギの外皮を吹き飛ばし、丁寧に箱詰め作業を行った。その後、畑へ移動して翌日に出荷する白ネギを収穫機で次々と収穫した。
同社の堀内利男会長は「気候の変化で病害虫対策は難しいが、新たな栽培技術を取り入れたことで、昨年と比べて格段に太く良質な白ネギに仕上がっている。臨機応変に作業を進め、適期収穫を心がけていく」と意気込んだ。

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