JA大北(大町市)は10月16日、地域の農業と食の安全を守る「国消国産」を広く伝えるため、同市常盤の農産物直売所「ええっこの里」でPR活動を行った。JAグループが制定した「国消国産の日」に消費者へ理解・認識・共感を深める目的。直売所を訪れる来店者に、同運動の内容が記載された配布物を手渡し、国産農畜産物の消費を促した。
「国消国産」とは、国民が消費する食料をできるだけ国内で生産するという考え方で、食料自給率の向上や地域農業の振興を目指すもの。
今回のPRでは、店内に「国消国産」コーナーを設け、旬の地元野菜や米粉製品などを紹介。当日は総務部の職員が法被姿で店の入り口に立ち、来店者にチラシや啓発資料を手渡しながら、国消国産の意義を丁寧に説明した。名古屋市から訪れた70代の4人グループは「直売所には今年は3回目の来店。白馬村の別荘に来るたびに必ず立ち寄っている。『国で食べるものは国で生産する』という趣旨には共感し、とても大切な事」と話し、旬の野菜などを買い求めていた。
同JA総務部総合企画管理課は「地域の農業を守るには、消費者の理解と協力が不可欠。直売所などを訪れる観光客や地元住民を通じて、国消国産の意義を伝えていきたい」と話す。
同JA大北では、年1回11月に同市で開く「大感謝祭」でも同様の活動を行う方針だ。