地域農業の未来をともに考える未来のリーダーづくり

JAみなみ信州
役職員に向け提案する塾生ら
役職員に向け提案する塾生ら

JAみなみ信州は2日、飯田市の同JA本所で組合員大学「みなみ未来塾(塾長:(一社)長野県農協地域開発機構 小松泰信研究所長)第二期の卒塾式を開いた。塾生や小松塾長、JA役職員ら46人が参加した。同大学は同JA自己改革の一環で地域農業と協同組合運動の未来のリーダー育成を目的に2024年3月に第二期を開講。塾生は9回の講義で協同組合運動やJA、地域農業の現状や課題を学び、卒塾式の前段で行った10回目の講義で同JA役職員に向け「農業者の手取りを増やすため、自分たちで取り組める協同組合活動」を提案した。
この日行った塾生からの提案では4つのグループに分かれ発表した。それぞれのテーマを「産地JAみなみ信州の実力」の方程式実現に向けて~リアルな農業の話を通じて農業者を増やす~」「JAみなみ信州における“民泊事業”への挑戦!」「南信州農畜産物の加工事業拡大を目指す!」「JAみなみ信州推し補完計画 シン・JA祭開催」として役職員に向けプレゼンテーションした。「農家である私たちが農業の必要性やすばらしさを発信しなければならない」と力強い発表をし、常勤役員や各地域の支所長が感想を述べた。
提案を受けた同大学長で同JAの中村彰組合長は「将来にわたり魅力ある地域にするための前向きで具体的な提案をいただいた。地域のリーダーとしてこれからが活躍の時。10年先、もっと先の未来までJA、地域を巻き込んで魅力的な地域を一緒につくっていってほしい」と話した。
卒塾式では塾生一人ひとり中村組合長から修了証を受け取った。塾生を代表してあいさつした関敦子さんは「このような機会をいただき、学び考えたことを仲間ともに知恵をしぼり時間をかけてまとめ発表した。提案に対しJAで前向きに取り組んでいただきたい。農業は課題が多い一方で大変注目され期待されている。ここで得た種をまき、地域の中で花を咲かせるよう努力していきたい」と話した。

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