JAみなみ信州女性部は、飯田市の飯田女子高校で、生徒と郷土食を一緒に調理し味わう特別授業を行った。同校3年生の5クラスで10月1日、6日、7日、9日、10日に授業を行い、本会役員とエプロンサポーターが講師を務めた。同校から生徒たちに地域の郷土料理を知り大切にしてもらいたいと依頼を受け行っており今年で5年目の取り組み。女性部が地元食材や栄養にこだわり考案したレシピで三色おはぎ、高野豆腐の卵とじ、酒粕入り豚汁、きのこの浅漬けの4品を作り郷土の味を伝えた。
1日、3年5組の生徒28人を対象に初回の授業を行った。部員らは生徒に積極的に声を掛け、野菜の洗い方や切り方など調理の方法や片付けなどの段取りまでを教えた。生徒はゴボウのささがきやサトイモの皮むきなど苦戦する作業は部員らのサポートを受けながら協力して調理を進めた。指導を受けた櫻井愛音さん(18)は「普段からよく料理するが、分からないことを直接聞け教えてもらえるのがうれしい。ごぼうのささがきができるようになった。料理するときに今日のことを思い出すと思う」と笑顔で話した。
同女性部の伊原郁部長は「郷土食を通して未来ある皆さんに地元の味を覚えてもらいたい。地元の元気なお母ちゃんたちと調理したことが心に残ったらうれしい。将来的にも料理を楽しんでもらいたい」と話した。