関係団体から審査員を迎えて「南水品評会」開催

JAグリーン長野
じっくり審査する審査員
じっくり審査する審査員

JAグリーン長野特産果樹部会なし専門部は9月16日、長野市篠ノ井の営農センターで「南水品評会」を開いた。栽培技術や品質向上を目的に行っており、今年で4回目。長野農業農村支援センター、東京青果株式会社、JA全農長野、なし専門部役員が審査をした。
今年は8人の生産者が出品。審査員は、出品された8玉~9玉入りの箱詰めについて、玉のそろい具合や果形、色、傷、擦れなど、見た目重視で審査した。また、箱詰めとは別に生産者が1玉ずつ用意した、南水の糖度、硬度を陽光面と陰光面のそれぞれ2か所を計測した。
審査員は話し合いながら絞り込みをして評価をし、最優秀賞1点、優秀賞1点、優良賞2点を決定。最優秀賞は3年連続で長野市篠ノ井の高橋正治さんが受賞した。
昨年までの審査は、専門部役員と職員が行った。昨年は、品評会で出品された品物を、品評会品として初めて東京青果株式会社の競りにかけた。それがきっかけとなり、同社から今年はぜひ品評会から参加し、役員とともに審査に参加したいという要望を受け、審査を依頼した。また、アドバイザーとして、長野農業農村支援センター、JA全農長野にも審査を依頼した。審査に参加した専門部役員は、「昨年は役員だけで審査したが、今年は専門的な人が多いから見る目がぜんぜん違う、間違いない」と話した。
審査をした長野農業農村支援センターの原啓一郎所長から「今年は高温と少雨、特に5月は強烈な雹と風が吹き、非常に農作業のしにくい年であったと思う。見た目の順と糖度・硬度の順が食い違い、品質的なずれがあり、大変悩ましい審査であった。品評会なので、最終的には見た目重視で評価した。多くの消費者にみなさんの力作が届くように、来年以降もさらなる力作がそろうように」と今後に期待する講評がされた。
宮﨑淳一専門部長は「来年も品評会をやりたいと考えている。今日いただいた意見を踏まえて、来年はより一層よいものを出荷できるようがんばりたい」とあいさつした。
今回出品された南水は、東京都の中央卸売市場 東京青果株式会社で「品評会品」として競りにかけられた。受賞者には生産振興大会で改めて表彰を行う。

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