地域みんなで米作り 20年目の食育活動で収穫した米は支援米にも

JAみなみ信州
協力して稲刈りをする親子
協力して稲刈りをする親子

飯田市川路の川路保育園は18日、同地区にある5アールの田んぼで年長から年少園児33人が稲刈りを行った。川路地区の農家やまちづくり委員会メンバー、JAみなみ信州職員も参加し地域みんなで支える米づくりは今年で20年目。この日は園児の保護者も参加し50人ほどでにぎやかに作業を楽しんだ。収穫した米の一部は国際協力田運動の支援米としてマリ共和国へ送る予定。
親子で稲刈りを体験した鈴木真理子さん(39)は「鎌を使うのは初めてだがテンポよく刈り取る姿に驚いた。子どもの時以来の稲刈り体験を一緒に楽しめた」と話した。息子の理世くん(5)は「鎌で刈るのが楽しかった。バッタやカエルもたくさんいた」と笑顔を見せた。
この日は5月に植えた「にじのきらめき」を収穫した。年長園児が1株ずつ鎌で刈り取り、保護者が数株を束ねて紐でしばった。年中・年少園児が稲運びを担当し、皆で協力しながらはざかけまで行い約1時間半で作業に汗を流した。
同地区の農家で活動を支える関島晟さん(79)は「保護者の皆さんにも参加いただき、子どもも大人も夢中になって作業を楽しんでいる姿が見られてうれしい。地域全体で米づくりや農業の取り組みが広がってほしい」と願った。
同園ではお世話になっている方々を招いて11月に収穫祭を開き、とれた米で五平餅を作りみんなで味わう予定。

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