第9回「ぶどうコンクール」主力3品種すべてで開催

JAみなみ信州
カラーチャートを使い厳正な審査をする審査員
カラーチャートを使い厳正な審査をする審査員

JAみなみ信州ぶどう部会と同JAは高森町の同JA市田柿工房で「第9回みなみ信州ぶどうコンクール」の審査会を開いた。8月28日に「ナガノパープルの部」、17日に「シャインマスカットの部」と「クイーンルージュ®の部」の審査を行った。同JAぶどうの主力3品種すべてでコンクール行うのは今年が初めて。部会全体の栽培技術の向上を図り、“自分たちの目指すぶどう”を部会で選出することで品質レベルを確認する目的。審査は長野県農業農村支援センター、全農長野職員3人が行い、同部会役員が立会人として参加。各部門で最優秀賞、優秀賞、新人賞を選出するため審査した。
同部の宮下幸一部会長は「難しい栽培環境の中、生産者はどの品種においても懸命に栽培に取り組んでいることから3部門でコンクールを開いた。消費者に選んでいただける産地となるため、さらなる品質向上を目指し努力する」と話した。
同コンクールは粒数・色沢・粒重・房の形状・糖度・食味・その他傷害についてそれぞれ5点満点、包装については3点満点で点数をつけ総合得点で順位を決める。審査員は1点ずつカラーチャートで着色を確認したり試食するなどして厳正に審査した。「ナガノパープルの部」では8点が出品され最優秀賞1点、優秀賞2点、新人賞1点を選出。「シャインマスカットの部」では18点が出品され最優秀賞1点、優秀賞2点、新人賞1点を選出。「クイーンルージュの部」では7点が出品され最優秀賞1点、優秀賞2点、新人賞は該当なしとした。
審査長を務めた南信州農業農村支援センターの本井浩所長は「ナガノパープルはブルームの乗りが良く、シャインマスカットは特に食味が向上している。クイーンルージュは理想の着色となっており、不安定な天候の中でも出品されたものはどれも品格があり立派だった。美しい荷造りにもこだわっており、生産者の皆さんが大変な苦労がうかがえ感銘を受けた」と講評した。

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