駒ケ根市役所産業部、JA上伊那花き部会、JA上伊那花き部会青年部、JA上伊那は9月16日、駒ケ根市立赤穂小学校3学年約100人の社会科見学を受け入れた。この日は、同市の花き農家である倉田良作さんのハウスを訪れて、アルストロメリアの栽培を見学した。
社会科見学は昨年に引き続き2回目で、JA上伊那らが5月にアルストロメリアを贈呈した「花育事業」の関連授業として行われた。地元農家の栽培の様子を見学することで、栽培の工夫や苦労、地域の産業を学び農業への理解を深めることを目的としている。
アルストロメリアは同JAの主力品目の一つ。倉田さんは6品種のアルストロメリアを栽培し、葉焼けや花焼け防止のために遮光資材を1層から2層へ増やしてハウス内の温度を下げるなど、高温対策にも取り組んでいる。
見学では、駒ケ根市役所産業部の春日隆志農政係長や同JA花き部会青年部員も対応し、アルストロメリアの特徴や栽培方法について説明。児童らは、様々な色のアルストロメリアを見ながら一生懸命メモを取り、害虫対策やかん水方法などを勉強した。その後「水はどのくらいあげるのか」「暑さの影響はあるのか」などと質問し、学びを深めた。
倉田さんは「児童らが興味を持って見学し、たくさん質問をするなど理解を深めてくれて大変ありがたい。今年も多くのアルストロメリアを出荷できるよう、丁寧な栽培管理に取り組んでいきたい」と話した。