JA上伊那営農経済部は9月17日、第5回ナガノパープル品評会を箕輪町の同JA果実選果場で開いた。生産拡大と品質向上、PRにつなげるのが目的。管内各地から出品された5点から、最優秀賞と優秀賞を1点ずつ決めた。
種なしで皮ごと食べられる品種の人気に合わせて、JA管内の栽培面積も年々増加している。上伊那産は着色などの品質が安定していることから、市場の評価も高く、特にナガノパープルを含む黒系ブドウの需要は高まっている。今年は急激な降雨によって一部で裂果が発生しているものの、昨年多く発生したカメムシ被害は少なく、糖度の高い生育状況だ。
この日は、上伊那農業農村支援センターと同JAの担当職員3人が県の基準に準じて審査した。キズなどの軽欠点や着色、房型などを目視で確認し、粒数や糖度などを計測。事前に計測した重量と合わせて総合的に評価した。
審査委員は「ブドウは房形をそろえるのが大変だが、房ぞろいの良いものが集まった。生産者のブドウにかける想いや、管理の苦労がうかがえた」と話した。