果樹の機械を実演 省力化に役立てて

JA上伊那
自走式高所作業車の性能を確認する生産者ら
自走式高所作業車の性能を確認する生産者ら

JA上伊那果樹部会は9月9日、果樹栽培の省力化に役立ててもらおうと農業機械の実演会を宮田村の園地で開いた。果樹生産者やメーカー担当者、JA担当職員ら40人が参加。収穫などの作業で使える運搬車や高所作業車を紹介し実演した。
同部会はスローガンに「果樹販売金額18億円! 継続的な果樹産地へ再建」を掲げ、主力品目であるリンゴや梨を中心に、栽培面積や生産拡大に取り組んでいる。また、農家所得の向上や作業の省力化を目指し、試験栽培や栽培技術の確立にも力を入れている。
実演会では自動追従運搬車と自走式高所作業車を紹介した。自動追従運搬車は、収穫や消毒など重量物の持ち運びが伴う作業時に、運搬車が追従することで身体的負担や所要時間を削減することが可能。頭上に梨やブドウなどが実る棚の下でも使用でき、ボタン一つで追従モードに切り替わるため難しい操作が必要ないといった特徴がある。
自走式高所作業車は、高さ1.8mまで昇降でき、管内に多いリンゴの高密植栽培や、推進している梨のジョイントⅤ字栽培などの作業に適している。重さ400キロまで持ちあげることが可能で、収穫なども2人で作業することができ、安定性に優れているのが特徴だ。
参加者はそれぞれのメーカー担当者から説明を聞き、実際に動かしたり乗ったりしながら性能を確かめた。JA担当職員は「近年は果樹の機械化も進んできていて、操縦の簡単なものが多い。ぜひ、有効に使って作業の省力化や生産力向上に役立ててほしい」と話した。

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