諏訪市のJA信州諏訪諏訪支所は9月16日、支所食農活動の一環として、諏訪市の四賀小学校5年生48人の稲刈り体験を支援した。同校の学習ボランティアや同支所の役職員ら計9人が参加。学校近くの約2.5aの田んぼで、もち米「ヒメノモチ」の稲を刈り取り、収穫の喜びを味わった。
まずは、学習ボランティアの松木文夫さんが手本を見せながら「稲の根元から3cm上で刈り取り、12株を1束にまとめる。稲穂を揃えて、根元から約10cm上をジュート紐でぎゅっと縛る」と説明。
児童たちは、鎌で稲を刈る係と紐で縛る係に分かれて作業。教わった通りに丁寧に稲を刈り取り、苦戦しながらも力いっぱい紐で縛って、軽トラックの荷台に積み込んだ。「新米だー!」と嬉しそうに腕いっぱいに稲穂を抱えている児童もいた。
全ての稲を刈り取った後は、学校へ移動。軽トラックの荷台に山積みになった稲束を、プールのフェンスにはぜかけをした。米粒の中の水分を15%程度にするため、2・3週間乾燥させる。
5年生の北澤将暉さん(11)は「鎌で稲を刈るときの感覚が気持ちよかった。自分の植えた苗が大きくなって嬉しい。食べるのが楽しみ」と笑顔を見せた。
同支所の小口和宏所長は「5月末に田植えをしてからの4カ月間、田んぼの管理をしてくださった松木さんたちに感謝している。収穫できる喜びとともに、コメを育てる大変さとありがたみを感じてほしい」と話した。