JAグリーン長野管内長野市大岡地区で9月1日から稲刈りが始まり、同地区の株式会社グリーンパワーながのは9月3日、同社が管理する同地区の田でコンバインを使って稲刈りをした。コンバインで稲を刈りすすめ、乾燥機へ持ち込み乾燥させた。代表の曽根信一さんと社員一人のふたりで手際よく作業をすすめた。
今年は高温で生育がすすみ、同社では昨年より4日ほど早く稲刈りが始まった。1日は、収穫適期になった「あきたこまち」から収穫を始めた。同社は同地区の田のうち約6ヘクタールを管理し、「あきたこまち」や「こしひかり」など主食用米5種類の稲を栽培している。収穫適期になったものから順番に刈り取り、9月20日ころまで収穫する計画。
米の今年の出来について曽根さんは、「高温だったが、昨年並み、いいお米ができた」と笑顔で話し、早速、週末からJAの直売所などで販売している。
同地区は標高800m前後の中山間地域で、高齢化率が高く、担い手・後継者不足のため、耕作放棄地、遊休農地が増えている。同社はそういった遊休農地や高齢者からの受託などの田を管理し、遊休農地の解消をはかっている。曽根さんは「農地を次の世代にバトンタッチしていくためにやっている。仲間にも若い人がおり、今後さらに若手の力が必要になってくる」と話し、将来の大岡を見据えて今の事業に取り組んでいる。