新植・改植講習会 来春の定植に向けて管理方法を確認

JA上伊那
栽培管理について説明するJA担当職員(左)
栽培管理について説明するJA担当職員(左)

JA上伊那野菜部会アスパラガス専門部は9月4日、南箕輪村のJA上伊那野菜選荷場で新植・改植講習会を開いた。講習会には、来春にアスパラガス定植予定の生産者やJA担当職員ら12人が出席。新植と改植の栽培方法について確認した。
アスパラガスは同JAの主力品目の一つで、生産量は長野県一位。今年4月には、共選施設を本格的に稼働した。作業効率向上や栽培面積を拡大し、2033年までに販売金額10億円を目指している。
今年の生育は、高温や干ばつの影響でアスパラガスの穂先の開きや空洞ができるなどの異常形が一部で発生したが、かん水を徹底したことで8月の出荷数量は前年並みの実績となっている。
講習会では、JA担当職員が新植時と改植時のポイントや栽培管理の注意点などを説明。アスパラガス栽培では定植前の土作りが特に重要で、排水や保水、通気性を良くするために堆肥や有機物をしっかりと施用し、植え溝を掘って根域を確保をすることで反収増加につながる。また、アスパラガスは風に弱いため、ハウス設置前に定植した場合は倒伏防止対策が必要だと話し、「今後は台風や気温低下により圃場作りが予定通りに進まない可能性があるため、計画的に早めの準備を心がけてほしい」と呼びかけた。

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