秋の味覚 小ブナ出荷開始

JA佐久浅間
いけすから小ブナを水揚げするJAの担当者
いけすから小ブナを水揚げするJAの担当者

JA佐久浅間さく営農センターは9月1日、特産の小ブナの出荷を始めた。佐久地域で生産する小ブナは身が柔らかく味が良いことから、郷土食として親しまれている。
小ブナは、JA佐久平鮒部会の会員が5月下旬から約3カ月かけて水田で飼育。水の流れをさかのぼる習性を利用し、水を抜いた水田からせきに集めて水揚げする。水揚げ後、いけすに放し泥を吐かせてJAに出荷。集荷した小ブナは再びいけすで泥を吐かせた後、JA職員が鮮度を保つため、水と酸素を入れたビニール袋に詰めて生きたまま出荷する。
管内の直売所やAコープで販売の他、5日から佐久市内の学校給食向けに約180キロを提供する。
20年以上前から小ブナを飼育する同市鍛冶屋の岩下一郎さんは「大雨が降ると田んぼの水が溢れないかと心配だったが、無事に出荷ができた。今年のフナを味わってほしい」と話している。

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