農をつないでいくために 農薬防除講習会開催

JA松本ハイランド
主催の野村部会長(右)、布山さん(中央)、萩原さん(左)
主催の野村部会長(右)、布山さん(中央)、萩原さん(左)

JA松本ハイランドは近年の気象変動や環境の変化に伴い、持続的な農業の実現にむけて各部会や関係機関と連携した取り組みを行なっている。同JA野菜部会は8月26日、松本市のグリンパルと8支所をオンラインで結び、高温対策と効果的な防除を目的として野菜部会農薬防除講習会を開催した。実参加とオンライン参加あわせて、部員ら126人が参加した。
同部会の野村哲部会長はあいさつで「私たちの使命は消費者のみなさまに高品質で安全・安心な農産物を届けることです。そのためには適正防除を欠かすことはできないので、本日の研修会を通じて改めて確認いただきたい」と話した。
長野県農業技術課の布山佳浩氏と農業農村支援センターの萩原貴史氏を講師に招き、「病害虫防除について」と「栽培における高温対策について」と題してそれぞれ講義を行った。
布山氏は農薬使用の基本知識について「農薬を散布する条件として晴れた日で、時間は気温の低い早朝に行うことが望ましい。また、展着剤は用途によって選択し最適な濃度でなければ効果を発揮できない」と説明。その後は実際に行った試験結果を提示し、効果的な防除について講義を行った。
萩原氏は全国で高温・干ばつの影響が出ていることを踏まえ施設の高温対策について「ハウス内では遮光・断熱資材を品種に合わせて活用するほか、条件によっては屋根散水なども利用ができる。また、露地では作付け時期を検討することや緑肥のすき込みなどで保水性を向上することが重要」と強調した。参加した部会員は、真剣にメモを取るなどして学びを深めていた。

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