露地ぶどう出荷スタート 選ばれる産地を目指して

JA中野市
外観や着色などを検査する選果担当者
外観や着色などを検査する選果担当者

JA中野市とJA中野市ぶどう部会は、8月24日から露地ぶどうの出荷を開始した。
当日は「ナガノパープル」がJAぶどう集出荷センターに持ち込まれ、選果担当者らが房形や糖度などの品質検査にあたり、東京や大阪など各地の市場へ出荷された。
今年は凍霜害の影響はなかったものの、5月に降雹が発生。一部地域で新梢の折れなどが確認されたが、生産者の徹底された栽培管理により着色・食味が整った高品質なぶどうに仕上がったとのこと。9月15日からは主要品種である「シャインマスカット」、21日からは「クイーンルージュ®」の出荷も始まり、露地ぶどうの出荷は11月初旬まで続く見込みだ。
同部会では、出荷日の前にぶどう荷造り講習会を開催し、収穫時や荷造り前の一時選別の徹底と、一つの箱に同等の品質をまとめるなどの作業ポイントや注意点をJAと生産者間で確認している。特に食味に関しては、収穫の際に果皮色だけで判断せず、必ず試食して糖度や食味を確認するよう徹底している。
部会員数は570人で、栽培総面積は355ha。令和7年度の販売目標81億円の必達に向けて、食味重視の徹底や部会員の技術向上に取り組み、消費者や市場から選ばれる産地を目指す。

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