JA上伊那美篶手良支所と美篶青少年育成会、美篶公民館、伊那市立美篶小学校は8月17日、伊那市の同支所管内で今年度5回目となる親子青空教室を開いた。教室には9世帯が参加し、トマトとエダマメの収穫作業や試食会を行った。
教室は4つの団体が協力し、地元の子供たちが収穫や加工などの体験を通して、農業の面白さや大切さ、収穫できる喜びを感じてもらいたいと年間8回計画している。
この日は、同市で加工用トマトを栽培している澁谷豊さん(50)の圃場を訪れて、大きくなったトマトを親子で協力しながらビニール袋いっぱいに収穫した。その後、別の圃場へ移動してエダマメを収穫。今年度はカメムシ被害が多発したため収量は減少したが、子供たちは汗を流しながらエダマメを夢中になって探した。
また、同JA生活部会の役員やJA職員が作ったトマトジュースやキュウリの一本漬け、氷水で冷やしたトマトを口いっぱいに頬張りながら味わった。帰りにはトマトを使ったおにぎりや地元産の菊が用意され、親子らは笑顔で持ち帰った。
参加した子供は「きれいな形で、美味しそうなトマトが収穫できて嬉しかった」「暑い中で食べる冷えたトマトが美味しかった」と笑顔を見せた。
同育成会の大畑賢二会長は「4つの団体が協力して活動している地域は少なく、貴重な体験になると思う。こうした活動を継続し、農業体験を通じて農業に興味を持ってもらえたら嬉しい」と話した。