第5回上伊那シナノリップ品評会 品質を高めて知名度向上や販路拡大につなげる

JA上伊那
出品されたシナノリップを審査する審査員
出品されたシナノリップを審査する審査員

JA上伊那営農経済部は8月20日、第5回上伊那シナノリップ品評会を箕輪町のJA上伊那果実選果場で開いた。2025年は高温による日焼け果やひび割れが懸念されるものの、病害虫の被害は少なく品質は良好。管内各地から出品された10点から、最優秀賞1点と優秀賞2点を決めた。
品評会は、収穫期の見極めや果形、食味などの品質向上を図り、上伊那地域のリンゴ「シナノリップ」の知名度向上や販路拡大につなげることが目的。毎年4月に開くJA果樹部会の定期総会で表彰している。
管内では、収穫作業の分散や有利販売などにつなげるために極早生品種であるシナノリップの栽培を始め、9年が経過した。木が成木化したことで品質が安定し、出荷量が増加。生産者や栽培面積も徐々に増え、県内でも有数の産地となっている。今年は高温による過熟を防ぐために、早めの収穫を呼びかけている。
この日は、上伊那農業農村支援センターやJA全農長野、JA上伊那の担当職員4人が県の基準に準じて審査。審査員は着色状況、さびや日焼けなどの軽欠点、玉ぞろいなどを目視で確認し、事前に選果機で計測した糖度や重量などと合わせて、総合的に評価した。
審査員は「早めの収穫を呼びかけ最盛期で忙しい中でも、病害虫や軽欠点が少なく品質の良いものを揃えて出品いただいた。今後も、さらなる品質向上・生産拡大に期待したい」と話した。

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