これで見納め「なでしこおとぼけ相撲」 地元出身力士らも参加し、盛大に開催

JA信州諏訪
大胆なフェイスペイントに力士の着ぐるみをまとったメンバーらが多彩な取組みを披露した
大胆なフェイスペイントに力士の着ぐるみをまとったメンバーらが多彩な取組みを披露した

JA信州諏訪女性部諏訪市ブロック田辺地区(代表 小島博子さん)は8月23日、諏訪市の田辺公民館前で「ドスコイなでしこおとぼけ相撲田辺場所 千秋楽」を開いた。初開催の2023年から、〝地域を元気にする独自のエンタメ〟として多くのメディアに取り上げられるなど、全国から注目が集まった催し。子ども・地元出身力士・市長・学校関係者らゲストを招いて多彩な取組みを披露し、土俵を囲む観客たちを笑いの渦に巻き込んだ。
この催しは、地元の秋葉神社の火祭りを盛り上げるために企画したのがきっかけ。今回が惜しまれつつの千秋楽。「これからは若者たちに地域を元気にしていってもらいたい」との思いからだ。
ゲストに、金子ゆかり市長や湖南小学校の校長・教頭、区の関係者のほか、岡谷市出身で二所ノ関部屋に所属する双子力士の麟虎と林龍を招待。怪我で出席が叶わなかった林龍に代わり、奉納相撲で活躍する「夜明けの部屋 慈雨丸」こと諏訪市の伊藤慈雨さんが駆け付けた。
メンバー16人とその夫ら関係者は、企画部・衣装部など係分担を設けて準備を進めてきた。衣装部は麟虎と林龍のため、岡谷市のご当地グルメ「ウナギ」のキャラクターがデザインされた特製の廻しを作った。当日お披露目し、麟虎と慈雨丸が着用した。
取組みは、メンバー同士やメンバーとその孫、子どもと大人など、全49番行った。メンバー同士では、麟虎と林龍のうちわを手に競い合っていたところ、行司が元「稀勢の里」こと二所ノ関親方のうちわを取り出し、行司が勝利する「推し活」相撲などもあった。結びの一番は麟虎と慈雨丸で、四つに組んで体をぶつけ合い、大きな歓声が上がった後、麟虎が寄り切り、勝利した。
終了後は、ダンスや合唱、宝投げを行い、観客に感謝を伝えた。
おとぼけ相撲代表の吉澤敏子さん(71)は「再び青春を味わった、華やかな3年間だった。メンバーの絆もさらに強くなった。これからもこの絆を守り続け、互いに支え合いながら生活していきたい」と語った。

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