JA上伊那は8月18日から20日の3日間、籾摺調製技術者講習会を管内6会場で開いた。自身で稲刈りや籾摺りをする生産者を対象に毎年開催している。本格的な収穫を前に、長野米の自主統一規格や乾燥調製方法を確認した。
水稲はJAの主力品目の一つ。各作業の時期に合わせて指導会を開くなど、安全・安心、高品質、良食味の「かみいな米」の生産に取り組んでいる。今年は6月中旬以降に高温の日が多かったことで生育は平年よりも3日ほど早く、出穂後も高温が続いたことで胴割粒や白未熟粒の発生が懸念されている。JAでは対策として、成熟期5日前から収穫を始めることで刈り遅れがないよう呼びかけている。JAカントリーエレベーターでは9月1日から稼働が始まり、受入数量1万4400トンを見込む。
19日、箕輪町のJA上伊那北部営農センターで開かれた講習会には、籾摺調整技術者に登録されている生産者や上伊那農業農村支援センター、JA全農長野、JA上伊那の担当職員ら64人が出席した。生産者らは業務用として高い評価を得ている長野米の自主統一規格を確認。今後の水田管理や収穫開始時期の判定方法、籾摺や乾燥調製作業時の注意点などを学び、県全体で1等米比率全国1位を目指していくことを呼びかけた。
同営農センターの松田秀幸センター長は「適期収穫や出荷規格を徹底し、より高品質な米の集荷に協力をお願いしたい」と話した。