JA上伊那は8月8日、箕輪町にあるJA上伊那果実選果場の開場式を現地で行った。開場式には、同JAの西村篝組合長やJA果樹部会の役員、同選果場の作業員らが出席した。今年は約100人体制で、リンゴや梨などの選果作業を12月10日頃まで行う予定だ。2025年度の選果計画を確認後、さっそく選果作業が始まった。
選果場では既に、桃や早生品種のリンゴなどの一部の選果作業が始まっているが、この日から本格稼働となった。7月16日から出荷されている桃「あかつき」は、平年を超える約50トンが出荷され、8月3日からはリンゴ「夏あかり」や「シナノレッド」、4日には「シナノリップ」の出荷がスタートしている。上伊那のリンゴは、全体的に着色はやや薄めだが糖度が高い仕上がりとなっている。
開場式では、25年度の選果計画や作業上の諸注意などを確認。同選果場の兼子敦場長が、生産者が丹精込めて栽培した果実を大切に扱うことや、災害時の対応について説明した。また、スポットクーラーや自動販売機を新たに設置し、熱中症対策にも取り組んでいる。
同JAの西村組合長は「上伊那産の果実は、品質が良く市場などから評価をいただいている。序盤から品質の良いものを出荷していくため、体調管理に気を付けながら丁寧に選果作業に取り組んでほしい」と激励した。
開場式後は、桃「あかつき」やリンゴ「シナノリップ」の選果作業を行った。作業員が果実を傷つけないように素手で着色や傷などを目視で確認した後、専用の機械を使って糖度や熟度などを確認してから等級ごとに箱詰め作業を行った。