JAグリーン長野は8月22日、長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで「川中島白桃」が本格出荷を迎えるにあたり、「川中島白桃出荷本格化ご報告会」を開いた。報道機関9社に向け、「川中島白桃」と同じく最盛期を迎える「黄金桃」をアピールした。
「川中島白桃」「黄金桃」は当JA管内の長野市川中島町生まれの品種で、特に「川中島白桃」は当JAの主力果実。当日の生産者の持ち込み数は1300コンテナ(約9から10トン)。
ももの開花は昨年に比べて3日ほど遅れ、生育期間中は高温・干ばつの影響によりさらに遅れた。高温が影響し、全体的にやや小ぶり傾向だが、かん水など生産者の努力により目指したサイズになってきており、着色も良く、糖度も13度以上でおいしいももに仕上がっている。
同センターでは「川中島白桃」「黄金桃」ともに8月18日から出荷が始まり、ピークは8月25日頃を見込む。おおむね9月上旬頃まで出荷される見込み。地元をはじめ、大阪、名古屋、東京の市場に出荷のほか、一部はJA全農長野と市場を経由し、輸出も行う。
小林寛久常務は「高温・干ばつで、農家のみなさんに大変苦労いただきながら今日を迎えている。とてもいいモモができているので、多くの消費者のみなさまに召し上がっていただきたい」と呼びかけた。JAもも部会の橘田龍一部会長は「暑さの中、果樹もがんばって立派なモモに仕上がってきた。地域名産の「川中島白桃」をぜひみなさんお手に取って召し上がっていただきたい。濃いい味、果糖の強い甘みのモモになっている。切って皮をむいて食べるのではなく、全体を食べるとおいしく召し上がってもらえる」とPRした。
また、橘田部会長は「高温・干ばつの影響で、樹体が今一番心配。次年度以降の生産にできるだけ影響を及ぼさないように、備えていかなければいけない時期かと思う。人間も木も養生して今後に備えていきたい」と話した。