籾摺調整講習会 生育前進で早めの収穫準備を呼びかける

JAあづみ
多くの生産者が参加した講習会
多くの生産者が参加した講習会

JAあづみは8月21、22日の2日間、安曇野市管内の各会場で籾摺調製技術者講習会を行った。全体では約500人が参加。有明・北穂高地区を対象に安曇野市の穂高会館で開いた講習会には、水稲生産者やJA職員、全農長野、県松本農業農村支援センターら約100人が参加した。
今年は高温の影響で生育が進み、管内のコシヒカリとあきたこまちは平年より7~8日ほどはやく出穂期を迎えた。高温による白未熟米や胴割れ米などが心配されるものの、作柄は良好。今後、高温障害による品質低下を防ぐため、出穂後3週間の灌水や、早期落水は避けること、早めの収穫準備と計画的な収穫作業を呼びかけ、昨年を上回る集荷を目指す。
また、25年産の長野米自主統一規格は、昨年と同様で整粒歩合80%以上目標、水分14.5%(うるち米・もち米・酒造好適米)を統一事項として確認した。
県松本農業農村支援センターの予測によると、標高550メートルで5月15日に田植えをした「コシヒカリ」(稚苗)の刈り取り開始日は8月31日。平年よりもかなりはやく、昨年よりも2~3日程度はやいとされ、収穫・調整作業にゆとりがない状況のため、はやめの収穫準備と計画的な収穫が求められる。
JA米穀課西牧宏課長代理は「適期収穫を行い、最後の仕上げが乾燥調製作業となる。講習会の内容を確認し、品質の良いお米を消費者へ届けられるよう、作業をしてもらいたい」と話した。
25年は約20万俵(1俵60キロ)の集荷予約を受け、9月2日に25年産米の初検査をする予定だ。

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