JAあづみ果実課と担い手支援室は、10日安曇野市で「第3回リンゴ就農体験会」を開いた。県内外から14人が参加しリンゴの収穫体験や、選果場の見学を行った。
高齢化が進むリンゴ栽培の担い手確保や、リンゴの剪定から収穫までを一貫して体験することで、自分に農業が合っているかどうかを見極める機会を提供するために開催。松本市、安曇野市で就農を検討する60歳以下を募集対象とし、東京都や埼玉県といった首都圏からの参加者も見られた。
この日は安曇野市三郷のリンゴ園でシナノリップの収穫作業を体験した。営農指導員から収穫時のポイントや注意点を意識しながら、丁寧にリンゴを摘み取っていった。初めての作業で苦戦する場面もあったが、次第に慣れ、最後にはカゴがいっぱいになるまで収穫できるようになった。
また果実中央選果場を見学。リンゴの選別や梱包、出荷されるまでの一連の流れについて理解を深めた。
参加者の一人は「果樹栽培での就農を検討しているが不安は多くある。その中で実際に農作業を体験することで、大変さややりがいを感じることができて本当に良かった」と話した。