WCS用稲刈り取り

JA佐久浅間
専用収穫機でのWCS用稲の刈り取り作業
専用収穫機でのWCS用稲の刈り取り作業

JA佐久浅間で、稲発酵粗飼料(ホールクロップサイレージ=WCS)の刈り取り作業が8月6日から始まった。耕畜連携によるSGS、WCSへの取り組みにより飼料コストの削減を図り耕種農家と畜産農家、両者の安定した経営の維持と発展を目指す。
1日当たりの刈り取り面積は約1.5haから2haで作業は8月末まで続く見込みだ。
WCS用稲は、もみが完熟する前に収穫するため、主食用米より約1カ月早く刈り取る。もみと茎葉を同時に刈り取り細断する専用機で作業。自動で巻き取った約300キロのWCS用稲に乳酸菌が注入され、ロールの状態で出てくる。その後、自走式の梱包(こんぽう)機でフィルムを巻いて密封し、乳酸発酵させる。品質の底上げとして数年前に一部で腐敗した悪臭のするロールが見つかったことから、ぬかるんだ圃場や根元近くでの刈り取り作業を避け、刈り取りの高さを地上15センチに設置し作業をおこなっている。
JA管内では、佐久市や立科町などで生産し、2025年度は37戸が約28haで、ロール約3000個を生産。栄養価が高く、畜産農家からも好評で、酪農と肉用牛肥育農家18戸に年間を通して供給する。

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