農村生活マイスター・JA上伊那生活部会合同研修会 環境に優しい農業を

JA上伊那
グループで話し合う参加者ら
グループで話し合う参加者ら

JA上伊那生活部会と長野県農村生活マイスター上伊那支部は8月1日、伊那市のJA本所で合同研修会を開いた。同部会の本部役員やマイスターに認定されている女性農業者など約80人が参加。昨年に引き続き2回目となった今回は、伊那市の株式会社WakkaAgriの細谷啓太社長を講師に講演会を行った後、意見交換会を行った。
研修会は、農村女性が個性や能力を発揮して農業経営や食文化に携わり、農業関係者が一体となって農村を築いていくことを目的に実施している。
講演会では細谷社長が、地域資源を生かした農業に取り組んでいる同社について説明した。学生時代時に自然栽培に触れ、無農薬や無肥料での水稲栽培に強い関心を持った細谷社長は、現在同社で耕作放棄地だった棚田を再生し、農薬や化学肥料を使用しない水稲栽培に取り組んでいる。また、希少品種「カミアカリ」などの自然栽培を行っていることや、築130年の古民家をリノベーションし、農業体験や交流の場を提供。米甘酒やクラフトビールなどの米を使用した加工品の開発を行うなど、集落に人が集まるための取り組みを行っていることを説明した。
その後、参加者らは「農業の未来をつなぐために私たちができること」と題して、意見交換会を行った。農業の魅力や苦労、若い世代が農業に興味を持つための工夫などについてグループごとに話し合い、趣味を楽しむ時間を確保するためスマート農業を取り入れていることを発表した。
参加者は「後継者問題など悩みも多いが、研修会を通して地域全体で農村を盛り上げていくことも大切だと感じた。農業や生活について情報共有ができるため、今後も継続していきたい」と話した。

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