箕輪町のJA上伊那果実選果場で7月18日から桃出荷作業が始まった。JA管内では早生種「紅みなみ」をはじめ、中生種「あかつき」や「なつっこ」を出荷し、8月5日頃の出荷最盛期に向けて連日作業が行われた。同JAでは今年、出荷数量約50t、販売金額3000万円を見込んでいる。
今年の生育は、高温の影響で着色が薄く果肉が柔らかい傾向にあるが、昨年発生した「せん孔細菌病」の発生はほとんどなく、糖度が高い仕上がりとなっている。
28日には同選果場にあかつきが大量に運び込まれ、作業員約12人が桃を傷つけないように素手で選果作業を行った。傷や形を目視で確認した後、大きさや形を測る外観センサーと糖度や熟度を測る内観センサーを使って判別し、ピーク時には約200コンテナ分を選果して規格ごとに箱詰め作業を行っている。
同選果場の兼子敦場長は「例年と比較すると桃の赤みはやや少ないが、甘みが強い仕上がりになっている。果肉が柔らかくなりやすいため、過熟にならないよう適期収穫を呼びかけ、良質な桃を出荷したい」と話した。