昨今は消費者の健康志向の高まりを受け、ジュース用トマトの需要が高まっているが、恒常化する異常気象や生産者の高齢化による離農者増加から供給量が減少傾向となっている。こうしたことをふまえ、現在、新規生産者の確保・収穫支援に向けた取り組みをすすめている。
8月10日には、JA松本ハイランド朝日支所と朝日ジュース用トマト生産組合、株式会社ナガノトマトが協力し「朝日のおいしい農産物み~つけた!【第1弾】ジュース用トマト」を開催。事前に募集した親子連れ20人が参加し、ジュース用トマトについて学んだ。
当日は「トマト博士のミニ講座」と題して生食用トマトとの違いやジュースになるまでの製造過程をクイズ形式で出題。また採れたての真っ赤なトマトを使ったトマトジュースとトマトソースを振る舞い、トマトの魅力を伝えた。その後は、ほ場でジュース用トマトの収穫体験を行い、参加者は親子で協力しながら収穫に汗を流した。
参加者は「保育園でこのイベントのことを知って参加した。地元の産業である農業について親子で学ぶことができたので、今後もこういったイベントがあれば参加していきたい」と話した。同生産組合の横山謹授組合長は「ジュース用トマトは生産者とJA、パッカーが三位一体となって生産から製品化までを行っているが、生産者が減少し厳しい状況が続いている。この活動を通じてトマトの魅力をひとりでも多くの人に知ってもらい、生産する人が増えてくれればうれしい」と願いを込めた。