JA松本ハイランドの管内で、露地栽培のデラウェアの出荷が本格化している。今年は6月から猛暑日が続き栽培管理に苦労したものの、生産者の徹底した管理により、糖度・着色ともに例年通り高品質に仕上がっている。
7月26日には、管内4箇所で目揃会を開催し、同JAぶどう部会が松本市の山辺ぶどう集荷所で行った目揃会では生産者約150人が参加。同JA営農指導員が見本のぶどうで粒ぞろいや着色を説明したほか、高温による品質低下への注意を呼びかけた。また、販売面では当JA産を求める声が強いことから市場の需要が増える盆前に重点を置き、有利販売につなげるため全量出荷を呼びかけた。
同部会の佐々木浩部会長は「デラウェアは全国的に出荷量が落ちているが、市場からは高品質な長野県産を求める声が多く届いている。猛暑日が続く中での収穫となるが、品質管理を徹底し、熱中症に気をつけながら出荷をお願いしたい」と呼びかけた。
同JAは、県内のデラウェア生産量の9割を占める県内有数の産地。出荷は8月の盆前後をピークに9月中旬まで続く。2025年度はぶどう全体で15億8600万円の販売高を計画。また昨年から生産者の所得向上を目的に、生産者とJAをつなぐ出荷予約アプリで出荷予約を行い、情報共有もすすめている。