今シーズンの梨スタート トップバッターの「幸水」甘い仕上がり

JAみなみ信州
出荷が始まった「幸水」
出荷が始まった「幸水」

JAみなみ信州は8日、松川町の同JA松川インター選果場と飯田市の同JAいいだ果実選果場で、今シーズン梨のトップバッター「幸水」の選果を開始した。昨年より1日遅い。2025年度は約1,000トン(前年比10.6%減)の出荷を見込む。19日~25日をピークに9月5日頃まで中京をメインに県内、関東、関西へ出荷していく。この日の平均糖度は13.7度と初日から甘みがしっかりとある梨が出荷された。
同JA営農部によると今年は受粉期間中の天候に恵まれ着果量が確保できた。6月中旬以降、雨が少なく小玉傾向だがその分糖度が高く仕上がっている。梨全体では3,500トン(前年比93.9%)を見込み、今月30日頃には「豊水」・「二十世紀」、9月8日頃からは南信州特産の「南水」、9月下旬から洋梨「ラ・フランス」、「ル・レクチェ」の出荷へと梨リレーが続く。
この日は飯田市、松川町、高森町、豊丘村、喬木村から集められた810kgの幸水を選果・箱詰めし、中京方面の市場へ出荷した。
同JA営農部果実柿課梨チーフの牧野友宏技術員は「生産者は暑い中、かん水作業を行うなど努力して良いものを出荷してくれています。甘くシャリッとしたみずみずしい梨は暑い夏の水分補給にぴったり。南信州のおいしい梨を食べて暑さを乗り切ってもらいたい」と話した。

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