果樹高温干ばつ対策講習会 かん水呼びかけ

JAグリーン長野
講習を受ける生産者ら
講習を受ける生産者ら

JAグリーン長野は8月4日、長野市の若穂果実流通センターで「果樹高温干ばつ対策講習会」を開いた。高温と少雨が続く中、果樹への影響とその対策について改めて確認することを目的とした講習会で、生産者約70人が参加した。
講習会では営農技術員が、高温干ばつが果樹の根の活性化を低下させ、樹勢を弱めることを説明し、通常よりも強めに樹勢を維持する必要があるとした。また、樹体や果実が日焼けしやすくなることから、主枝を触って熱さを確認し、熱い場合には徒長枝を多めに残すなどの判断をするよう促した。ただし、徒長枝が多すぎると影ができてしまい、影になってしまった枝が枯れてしまう可能性もあるため、バランスを考えて調整するように伝えた。
果実については、高温干ばつによる小玉化や着色不良を防ぐために、適切な時間帯と量でのかん水を呼びかけ、かん水チューブやスプリンクラーなどの活用方法を紹介した。さらに、日焼け防止策として、遮光ネットなどの導入も提案した。営農技術員は「土壌に地割れが見られる場合、水がかなり不足している証拠。しっかりとかん水を行ってほしい」と呼びかけた。

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