JA職員が特産市田柿に理解を深める機会に

JAみなみ信州
摘果作業研修に取り組む職員
摘果作業研修に取り組む職員

JAみなみ信州は、今年7年目となる「正職員農業研修」に取り組んでいる。地域特産「市田柿」の生産過程の作業を体験することでJAを代表する品目への理解を深め組合員との対話活動に生かし、市田柿の生産に貢献するねらい。猛暑日となった7月28日、本所や支所から集まった10人の職員が、グループ会社(株)市田柿本舗ぷらうの社員と共に同社が管理する圃場で研修を行った。
  この日作業した同JA阿智支所信用課で融資を担当する横田みのりさん(28)は「暑い中の作業で体力的にとても大変なことを実感した。いま実っている果実ひとつひとつが、これから多くの手間によって製品となると考えると、生産者の皆さんには尊敬の気持ちでいっぱい。窓口に来る生産者さんにより敬意をもって業務にあたりたい」と話した。
同JAでは同JA自己改革の一環で、組合員とJA職員との対話活動強化の具体的な取り組みとして入所2年目までの若手正職員が行う「農業・農家体験実習」と、それ以外の全正職員を対象とした同農業研修を行っている。7月、8月の摘果、10月中旬から11月中旬の収穫、11月から12月にかけての皮むきやへた切りなどの加工作業を予定している。地域をあげて生産振興に取り組む市田柿の様々な作業を体験したいと、毎年異なる作業に取り組む職員もいる。
 市田柿は1,700人を超える同JA柿部会員で生産する同JA主力品目。同部会で23年に作成した「農業振興10年ビジョン」で、販売金額34億円(2024年度実績26.1億円)産地を掲げ生産振興に取り組んでいる。

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