シャインマスカット出荷リレー好調

JAみなみ信州
シャインマスカットの仕上がりを確認する大平さん
シャインマスカットの仕上がりを確認する大平さん

JAみなみ信州では同JAぶどうの主力品種「シャインマスカット」の出荷が本格化している。7月9日からの加温施設による出荷に続き、無加温施設の出荷が8月1日から始まった。7月31日、喬木村の大平好英さん(69)は今年初めての収穫作業を行った。この日は30ケース(1ケース5kg)のシャインマスカットを収穫。大平さんはきゅうり、市田柿を栽培しながらぶどう栽培をはじめて5年目。「今年は玉張りもよく糖度もあり、良いぶどうに成長してくれている。毎日潅水して丁寧に収穫している。お盆前までには収穫を終えたい」と話した。
同JAによると今年は降雨が少ない中、丁寧な潅水作業により粒張りがよく糖度の高いぶどうに仕上がっている。今年度のシャインマスカット取扱数量43,000ケース(前年比123%)、販売金額4億3,000万円(前年比123%)を見込み、盆後には簡易雨除け、9月に入り露地が始まるとピークを迎え10月上旬まで出荷リレーが続く。県内・関東方面の市場を中心に出荷し、台湾などへ輸出も行う。同JAでは施設化を進め早期出荷、シーズンを通した長期間の売り場の確保、品質の向上による生産者の手取り向上に取り組む中、県内での生産規模は小さいものの品質の高さから市場評価も上がってきており、「南信州のぶどうがほしい」と産地指名も増えている。
同JA営農部果実柿課ぶどうチーフの宮嶋天技術員は「生産者の皆さんが検討会や指導会を行いながら熱心に栽培に取り組み、部会全体の栽培技術の向上が市場評価にもつながっている。一房ずつ丁寧に仕上げられた自慢のぶどうを多くの方に食べてもらいたい」と話した。

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