JAグリーン長野野菜部会果菜専門部若穂キュウリ班は7月8日、長野市若穂の若穂野菜集荷所で夏秋キュウリ目揃会を開いた。生産者8人が出席し、市場2社を招いて販売情勢や産地に対するリクエストを共有し、高品質なキュウリの安定出荷を目指す方針を確認した。現物を手に取り、生産者、市場担当者、種苗会社担当者、JA担当者が入りまじり、意見を交換した。
今年は例年よりやや遅く、6月20日過ぎから出荷が始まった。キュウリは曲がり具合やキズ・変形の程度によってA・B・Cの等級に分けられ、さらに長さや重さによって細かく選別される。JA販売担当者は、昨年の出荷状況について「7月上旬はA品の割合が多かったが、8月上旬になると曲がりや先細りが増え、B・C品の割合が高くなった」と指摘。昨年は8月上旬から9月にかけて単価が上昇したため、「後半までしっかりと出荷を続け、後半のA品の割合を増やせるような管理を心掛けてほしい」と呼びかけた。市場担当者は「少しでも多くのキュウリを消費者に届けられるよう、等級に見合ったものを安定して出荷してほしい」と要望した。若穂地区の露地キュウリの出荷は9月まで続き、地元や岐阜の市場に16,000ケース(1ケース5キロ)、販売金額2,400万円を見込む。
目揃会の前には現地指導会を実施し、種苗会社を招いて高温下での管理のポイントについて説明を受けた。全体での指導会終了後には、各生産者のほ場を種苗業者とJA営農技術員が巡回し、生育状況の確認と指導を行った。