行政がふるさと納税返礼品対応を視察

JAみなみ信州
選果場の視察をする行政担当者ら
選果場の視察をする行政担当者ら

JAみなみ信州では桃のメイン品種「あかつき」の出荷が本格化する中、ふるさと納税返礼品桃の出荷も23日から始まった。同日、5行政からふるさと納税担当者10人が参加し、高森町の同JA市田柿工房で「ふるさと納税出荷説明会」を開いた。同JAでは管内の生産者が生産した農産物を同JAの施設で行う一連の作業によって発送していることを確認し、理解を深めてもらう目的。
この日は各行政からの受注を受ける同JA農産物総合DMセンターの松原正和所長が同JAの取り組み概要を説明。その後市田柿工房の冷蔵庫内で行う発送作業、選果作業を行う松川インター選果場(松川町)で選果・梱包の流れを視察した。返礼品として発送している桃「あかつき」の試食も行い、担当者らは食感や味を確認した。
松原所長は「管内の生産者が生産した農産物をJAが責任を持って一貫して選果から発送までする取り組みを見ていただいた。ふるさと納税を通して、生産者の皆さんが一生懸命つくった農産物を全国の皆さんにしっかりと届け味わっていただき、生産者や地域を応援してもらいたい」と話した。
施設を見学した喬木村役場産業振興課の市瀬誠担当係長は「南信州の桃は人気が高く、消費者からの期待も高いためきちんとした品質管理が重要。これだけの施設の中で、人と機械によってしっかりと作業が進められていることが確認できた」と話した。
同JAのふるさと納税返礼品の取り扱いは桃・梨・りんご・ぶどう・市田柿などを中心に年々増加し、16年度は約2億2,000万円だった取扱金額は24年度には約5億4,000万円と、同センター取扱実績の約6割を占める事業となっている。今年度は6億円の取り扱いを予定している。

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