JA上伊那管内は7月18日、「しなの夏そば」の収穫が最盛期を迎えた。2025年度のしなの夏そばの作付面積は132ヘクタールで、50トンの収穫量を見込んでいる。JA管内では伊那市や箕輪町、南箕輪村、駒ケ根市などの法人や個人農家が栽培していて、今年度は天候に恵まれ生育、品質ともに良好だ。
伊那市の農事組合法人上戸ファームは18日と19日の2日間、しなの夏そばの収穫作業を行った。同法人は現在、水稲やソバ、小麦などの品目を中心に栽培。今年度は、2台の汎用コンバインを使用して組合員8人で作業を行い、受託分を含めた2ヘクタールで約2トンを収穫した。
18日は1ヘクタールで収穫作業を行い、収穫ロスが出ないように丁寧に刈り取った。同法人の唐澤和幸さん(55)は「今年は天候に恵まれて均一に開花や受粉したため、品質に期待したい」と話した。
管内で収穫したしなの夏そばは、南箕輪村のJA南箕輪カントリーエレベーターへ持ち込まれて乾燥、調整する。その後、県内の大手製粉会社などに出荷される予定だ。