JA上伊那花き部会トルコギキョウ専門部は7月14日、箕輪町のJA箕輪花卉集荷場でトルコギキョウ出荷査定会を開いた。査定会には生産者5人が出席。最盛期を前に栽培管理の注意点や出荷規格などを確認した。
JA管内では、78人の生産者が10ヘクタールでトルコギキョウを栽培し、出荷本数約240万本、販売金額3億5000万円を目指している。
今年の出荷は春先の低温でやや遅れていたが、6月に気温が上がったことで平年並みの出荷量まで回復。6月20日頃から出荷がスタートし、8月中旬から9月頃にかけて出荷最盛期を迎える見込みだ。
査定会では、良質なトルコギキョウを出荷してもらうため、JA担当職員が注意点などを説明した。トルコギキョウは他の品目と比較すると暑さに強い品目だが、近年の温暖化により葉や花が焼けやすくなっている。特に濃い色の品種は焼けやすく、適期の暑熱対策が必要になるため開花後に遮光資材を使用するほか、かん水は夕方に行うことで蒸れを防ぐことを説明。
また、出荷時にトルコギキョウの花を保護するために被せるスリーブは、強く被せると花がぶつかり合いつぶれてしまうため、規格に合った大きさのスリーブを使用するよう呼びかけた。
JA担当職員は「連日暑いため、体調に注意しながら販売金額3憶5000万円に向けて1束でも多く出荷してもらいたい」と話した。