JA長崎せいひの投資信託窓口提案業務視察研修を受け入れ

JA信州諏訪
投信窓販の活性化のためのグループディスカッションを行う参加者
投信窓販の活性化のためのグループディスカッションを行う参加者

JA信州諏訪金融部は7月16日、長崎県のJA長崎せいひによる投資信託窓口提案業務視察研修を受け入れた。両JA役職員、長野県信連・農林中央金庫の担当者計34人が参加。グループディスカッションや実店舗見学を通して、窓口での投資信託提案に向けた情報共有・モチベーション向上に繋げた。
同JAは2024年度、東京都港区で開かれた「第3回JAバンク経営者フォーラム」で「窓口担当者を始点としたライフプランサポート活動(窓口スペシャリスト活動)」の取組みが優良実践事例として紹介された。
今回は、JA長崎せいひが、窓口担当者をライフプランサポート活動の中心として位置づけていることから、今後の提案活動に活かしていくため視察を依頼。同JAも情報共有、担当者のモチベーション向上に繋げるために快く受け入れ、実現した。
この日は、同部推進企画課の成田慎也課長が同JAの投資信託の実績や窓口スペシャリスト活動の構想の経緯、今後の展望について説明。窓口スペシャリストは、「自分で考え、答えを見つけ、伝える力と行動力を高めるクリエイティブな活動を継続する人」を指す。令和2年度から養成研修を始め、令和3年度から本格的に活動している。
成田課長は「窓口スペシャリストの放つ熱量が大きくなればなるほど、支所に集まる組合員・利用者が増加する」と強調した。
また窓口スペシャリストを代表し、茅野市の茅野中央支所の山口奈穂主任が登壇し、窓口担当者が支所内で投資信託の声掛けをするのは、顧客宅への訪問時よりもハードルが低く、手続きの待ち時間中に話を聞いてもらえるなど多くの強みがあると説明。「他の職員にもこの『強み』を理解してもらうことで、やりがいを見出してもらうようにしている」など、窓口スペシャリストとして、日頃から心掛けていることを伝えた。
グループディスカッションでは、両JA担当者らが4班に分かれ、各JAでの窓口での投資信託提案の方法や活性化に向けた施策を話し合った。
全体発表も行い、各グループの代表者からは「窓口スペシャリストの前向きな活動姿勢がすばらしい。学んだことを今後の事業展開に繋げていきたい」などの意見があがった。
実店舗見学では、諏訪市の諏訪支所を訪問。事務所内に、投信窓販の獲得件数を記入する表を設置するなど、全員で目標に向かって取組んでいることを紹介した。
JA長崎せいひの中川一範代表理事組合長は「JAが組合員に甘えすぎた結果、組合員がJAから離れていってしまっている。本日の視察を活かしながらもう一度原点に立ち返り、投信窓販はじめ各事業を前に進めていければと思う」と話した。
同JAの菅沼清人金融事業本部常務理事は「視察にはJA長崎せいひの中川組合長、内海浩一常務理事をはじめ金融部課長の皆様が来られた。支所窓口職員にとって他JAの幹部の皆様とディスカッションする機会は滅多にない。参加した当JA窓口職員も大いに刺激を受け、更なるモチベーションの向上に繋がるものと感じた。JA長崎せいひの皆様には当JAの取組みを少しでも参考にしていただければ幸いです」と話した。

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