極早生種「恋空」県内トップで初出荷

JAあづみ
目視で傷やすれの有無を確認する選果スタッフ
目視で傷やすれの有無を確認する選果スタッフ

JAあづみは24日、松本市梓川の南部果実選果所で、県内トップでリンゴの初選果を行った。品種は極早生種の「恋空」で2025年産は順調に着色が進み、品質は良好。夏らしい甘酸っぱい爽やかな味わいに仕上がっている。選果は8月上旬まで続く。
「恋空」は青森県の育成品種で1玉250グラムほど。極早生種では珍しく、濃く鮮やかな赤色とジューシーな食感が特徴だ。JA管内では約20年前から栽培が始まり、現在は約22戸で栽培されている。早生種の「シナノレッド」や主力の「つがる」の出荷前に販売できるため、有望視している。
25年度は、前年実績約700ケース増の3090ケース(1ケース10キロ)の出荷を計画している。
この日は選果スタッフが約2トンの出荷物を目視で確認・選別し、選果機のセンサーが色や大きさを判定。2等級で箱詰めをした。選果した約191ケースは24日に地元市場へ、25日より関東・関西・北九州方面へ順次出荷が始まる。
JAりんご部会の佐原茂部会長は「凍霜害の被害もなく良い出来になった。恋のような甘酸っぱさが魅力の恋空を味わって幸せな気持ちになっていただきたい」と話した。
この後、早生種の主力「サンつがる」は、盆明けの8月17日から選果を始める予定だ。

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