JA信州うえだ女性部よだくぼ南部支会は7月15日、防災学習をテーマに役員研修を企画し、東京消防庁本所防災館を訪れた。同支会役員と女性理事あわせて11人が参加し、さまざまな体験を通して災害の怖さと備えの大切さをあらためて学んだ。
防災学習は、JA信州うえだ女性部『私たちの3カ年プラン』の目標の一つに掲げており、同支会ではいざという時に備え日頃から防災意識を持つことや地域に向けてその大切さを発信していくため、継続して防災学習を続けている。昨年までも、新潟県小千谷市のおぢや震災ミュージアムそなえ館見学や、救急救命士を講師に救命救急講座の開催などを行ってきた。
今回の本所防災館視察のきっかけは、(一社)家の光協会発行の子ども雑誌『ちゃぐりん』6月号掲載の同館での体験を紹介した記事。災害の状況を体験してみることで、もし災害が起きた時どんな行動をとるべきか、何が大切かを再確認して、今後の女性部活動・地域活動に活かしていきたいと計画した。
本所防災館では体験前に、関東大震災体験者の手記を基に作られた映像を見た後、災害はどうして起こるのか、起きた後どうなるのか、起きる前、起きた後にすべきことは何かの事前学習を受け、いざ災害体験へ。水害体験では水圧で開きにくくなるドア、地震体験では最高震度7の揺れ、火事体験では煙の中の避難、暴風雨体験では風速30m・雨量50mmを体験しました。
参加者は、「地震の揺れや災害級の雨、風の強さを自分自身で体験して、あらめて災害の怖さを感じた。心構えや物の準備が必要だと思った」「体験館では、前もって揺れが来るために身構えたりできたが、実際は突然やってくる。その時に落ち着いて行動がとれるのか心配になった。良い経験となった」「災害になったとき、どんな判断をするか家に帰って家族と話し合いたい」と、真剣な表情で話していた。
同支会では、今回の研修内容を役員から支会員へ伝えていくほか、10月には「防災クッキング講習会」も開催予定だ。