JA信州諏訪諏訪野菜部会の小泉克英部会長(58)は7月11日、諏訪市のハウス1棟(9アール)にキュウリの苗を750株定植した。このハウスでの栽培は2025年度二作目。8月下旬から始まる出荷に向けて暑さ対策を徹底し、高品質・安定生産を目指す。
一作目では、ハウスの開閉による温度管理や生育や土壌の状況を確認しながら水管理などを行うなどきめ細やかな管理により、病気や害虫の発生も少なく、収穫も順調だった。
今回の定植では暑さ対策として、生育状況を見ながら毎日かん水を行う。また、遮光カーテンを利用し直射日光や高温の影響で新芽が焼けないよう管理を行う。
この日は、克英さんと妻のゆみさん、父の幸英さんの3人で、事前に準備した55cm間隔の植え穴に、一株一株丁寧に植えていった。
苗は、諏訪市のJA資材店舗「グリーンファームすわ」から仕入れたもの。品種は「まりん」で、他の品種に比べてうどんこ病に強く、よく実がなることから、栽培するのは3年目。
栽培のこだわりは、土づくり。土壌改良微生物資材「コフナ」を稲わらに混ぜて堆肥にする。えぐ味を抑え、フルーツのように甘いきゅうりを目指しているという。幸英さんから受け継いだこの土づくりは、40年以上続く。
ハウスは全部で3棟。現在、別のハウスでは5月下旬に定植したキュウリが最盛期を迎えている。朝晩の2回収穫を行い、鮮度・品質保持を徹底。絶えず市場に出荷できるように、時期をずらして栽培している。
克英さんは「例年通り作業は順調に進んでいる。しっかり管理して、品質の良いものを1本でも多く出荷したい」と話している。