児童が学校給食用タマネギの集荷作業を体験

JA信州うえだ
楽しみながらタマネギを選別する児童
楽しみながらタマネギを選別する児童

上田地産地消推進会議学校給食部会は6月27日、上田市古安曽のJA信州うえだ塩田農産物集出荷所で、上田市立東塩田小学校3年生約40人の「玉ねぎ集荷作業体験」を行った。
同部会では、子どもたちの記憶に残る給食を目指し、地元の特徴ある農産物を学校給食に取り入れる「企画給食」を実施している。子どもたちの学びを深めるため、企画給食に合わせて学習用チラシを配布したり、食育体験も開催しており、今回もその一環。
2021年から23年までは、タマネギ生産者の協力を得て、同小学校児童の収穫体験を行い、栽培の過程を学習。24年からは、タマネギがどのように学校給食に届くのかという「流通」を学んでもらおうと、集荷作業体験を企画した。学校給食には多くの人が関わっていることを知るとともに、生産者と交流し、食に対する理解と感謝の気持ちを深めることを目指す。さらに地元への愛着を育むことも目的のひとつだ。
今回は、同JAの塩田野菜部会たまねぎ専門部の部会員をはじめ、学校給食部会の宮崎直樹部会長、上田市職員、同JA職員などがスタッフとして参加した。
当日はまず、同JA営農技術員がタマネギの植え付けから収穫までの栽培作業を、上田市職員が畑から学校給食に届くまでの流通過程を、大きなパネルを使って説明。続いて、児童がタマネギを大きさごとに選別する作業を体験した。4人ずつのグループに分かれ、生産者がサポートしながら厚紙に開けた2L・L・M・Sの大きさの穴にタマネギを当てて仕分け、サイズごとに大きなネットに入れた。コンテナ2つ分を仕分けた後は、いっぱいになったネットを全員で力を合わせて運び、秤に乗せて重さを量った。児童は、「大きさごとに分けるのが楽しい!」「タマネギ1個1個は軽く持てるのに、たくさんあるとこんなに重いんだ」「タマネギを使った給食は、カレーが一番好き」など、笑顔で作業をしながら話していた。児童から生産者への質問時間もあり、「1日何回水やりしますか」「1日で何個収穫できますか」「選別にどのくらい時間がかかりますか」など、たくさんの質問に生産者がていねいに答えた。
同JA塩田野菜部会たまねぎ専門部の狩野克明部会長は、「子どもたちの笑顔が、とても張り合いになる。地元の農産物をたくさん食べて、地域のことを考えるきっかけにもしてほしい」と、うれしそうに話した。

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