小麦収穫作業 品質に期待高まる

JA上伊那
収穫作業をする組合員
収穫作業をする組合員

JA上伊那管内では7月6日、今年度の小麦「ハナチカラ」の収穫作業を終えた。2025年度の作付面積は約255ヘクタールで、収穫量は約926トンを見込み、最終的な収量や品質状況などは現在調査中だ。
JAでは今年度から、赤かび病防除のため農薬散布を2回行うことを呼びかけたことで、昨年度に比べて赤かび病の発生を抑えることができ、収量の増加や品質向上が見込まれる。
同JAは、23年度に栽培品種を「ハナマンテン」から「ハナチカラ」へ変更。「ハナチカラ」はタンパク質の一種であるグルテンが豊富な超強力粉タイプの硬質小麦で、麺やパンなどに使用されている。県内の製麺会社と連携して、中華?やうどんなどの加工品を開発し、同JAのプライベートブランド「伊那華の」シリーズとして販売している。
南箕輪村の農事組合法人まっくんファームは7月1日、組合員6人で小麦収穫作業を行った。昨年7月に新たにコンバインを導入して、今年度は合計3台で受託分を含めた40ヘクタールで収穫。麦穂が綺麗に収穫できるように丁寧に刈り上げた。
同法人で小麦の栽培管理を担当している伊藤篤理事は、「今年は天候に恵まれ、生育も良く刈取りも順調のため品質に期待ができる。播種や収穫作業を受託する圃場が増加傾向にあるため、一緒に作業ができる仲間が増えてくれたら嬉しい」と話した。

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