JAあづみは10日、安曇野市豊科の本所で家畜を供養する畜魂祭を開いた。畜産部会代表や行政関係者、JA役職員ら約20人が参列。
畜魂祭は日々の生活を支え、食用として命を捧げた牛や豚、鶏、兎などの御霊に感謝し、畜産事業の発展を願った。1976年から始まり49回目となり、畜産に関わる人々にとって大切な行事となっている。
式典では参列者が玉串を奉てんし、一頭一頭の命に思いを馳せながら、厳かな雰囲気の中で手を合わせた。長年にわたり畜産業を支えてきた高齢の生産者から若手の関係者までが真摯な表情で臨み、命の大切さを改めて感じる時間となった。
宮澤清代表理事組合長は「私たちの食生活は、多くの家畜の尊い命の上に成り立っている。畜産業も飼料価格の高騰など厳しい状況が続いているが、できる限りの支援を行っていきたい」とあいさつした。