秋ストック播種はじまる 効率的で丁寧に

JAあづみ
電動歯ブラシを使って播種を行う生産者
電動歯ブラシを使って播種を行う生産者

中信ストック協議会は6月26日、秋ストック播種講習会を安曇野市で開いた。協議会はJAあづみ、JA大北、JA松本ハイランドの生産者でつくる。講習会には、部会員や全農の職員ら約20人が参加。JAあづみ農産課の小山幸亮営農指導員が播種の方法を説明した。
秋ストックは主に葬儀での仏花として需要が高い。播種から開花・収穫までが約3、4か月間と短く、同じ圃場で春と秋の年2回栽培ができるのが利点だ。
2025年度の出荷計画は春・秋合わせて約30万本、販売計画は2000万円を見込む。主に、関西に出荷し、10月中旬から下旬にかけて出荷が本格化する。
講習会では育苗箱に培土を敷き詰め、5センチ間隔で深さ1センチ程度の溝に均一に播種した。作業効率を高めるため、電動歯ブラシの先にV型に加工したプラスチックを付けて播種する方法も実践した。振動で播種量を調整でき、手播きよりも作業効率がよいことから参考にする生産者もいた。
小山指導員は「今後の鑑別作業が収量の確保につながる。効率的かつ丁寧に種を播いてほしい」と話した。
今後、7月中旬に子葉の生育・形態を比較し一重を間引く八重鑑別講習会を2回行い、秋ストックの栽培準備を進めていく。

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