「第1回地域・広域合同プロジェクト会議」開催 地域一体となって課題解決へ

JAあづみ
地域ごとの課題について説明する横澤主任調査役(安曇野市豊科南穂高)
地域ごとの課題について説明する横澤主任調査役(安曇野市豊科南穂高)

JAあづみは6月26日、「第1回地域・広域合同プロジェクト会議」を安曇野市で開催し、松本市と安曇野市の農政関係者、JA理事、JA役職員ら約60人が出席した。令和4年度より実施された「次世代総点検」の結果と課題について、JA長野中央会営農支援センターの横澤秀紀主任調査役から説明があった。またプロジェクトチームを立ち上げ、地域ごとの課題に対し地域農業の維持発展に向けた取り組みを実施することとした。
当JAでは「次世代総点検」を果樹と土地利用型に分けて実施。地域・品目ごとに生産者の年齢や後継者の有無、5年後・10年後に農地の規模を拡大・縮小するといった将来の経営意向に関するアンケート調査を行った。その結果、土地利用型農業については地域ごとに状況は大きく異なり、地域の状況に合わせた対策を実行する必要性が明らかとなった。
このことから、地域ごとに「地域農業振興ビジョン実践プロジェクトチーム(土地利用型)」を設置。プロジェクトは各地域営農センターに設置する地域プロジェクトチームと、営農経済事業部に設置する広域プロジェクトチームで構成される。地域プロジェクトチームでは地域ごとの将来像の策定や課題抽出などを、広域プロジェクトチームでは各地域の統括や行政関係機関との連携調整を図る。今後地域プロジェクトチームごとに問題共有や課題解決に向けた話し合いが行われる。
土地利用型では機械化・法人化が進み大規模経営が可能になる地域がある一方で、新規参入の障壁が高く、特定の担い手に受けきれないほどの農地が集中することが懸念される。横澤主任調査役は「集落営農組織をどのように活用していくか、地域ぐるみでどうやって農地を守るかという話し合いが必要になる」と述べた。
相馬和揮衛常務は「皆さんと一体となり将来起こりうる諸問題を未然に対処し、地域の未来をともに築いていきたい」と力を込めた。

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