JA上伊那野菜部会は6月23日、サヤインゲン出荷会議を管内2会場で開いた。本格化する出荷を前に、2025年度の生産販売計画や出荷の注意点を確認した。
JA管内は、長野県のシェア34%を占める県内一のサヤインゲン産地。収入につながりやすいのが特徴で、栽培に広い面積を必要とせず、重量的にも少ない負担で収穫ができるため女性生産者も多い。
今年の生育は、春先の低温により遅れ気味だったものの、6月に高温が続いたことで回復傾向。気温の上昇に伴い、カメムシなど害虫の発生が懸念される。出荷は6月18日から始まり、最盛期は7月下旬となる見込み。
南箕輪村のJA上伊那野菜選荷場で開かれた出荷会議には生産者17人が出席。昨年、被害の多かったカメムシの対策として有効な農薬の紹介や、カビ対策として荷造り時に表面の水分をしっかり乾かすことを説明した。生産者は、実物を見ながら出荷規格や出荷箱への詰め方を確認し、品質向上に向けて情報を共有した。
JA担当指導員は「品質に気を付けることで単価も安定する。湿度が高い時期の出荷になるため、カビ対策には特に注意して取り組んでほしい」と呼びかけた。