品目リレーでJAみなみ信州の売り場を確保 果実販売対策会議

JAみなみ信州
あいさつする長沼部会長
あいさつする長沼部会長

JAみなみ信州果実協議会と同JAは7月1日、桃、ぶどうの出荷が始まり今年度の果実生産が本格化する中、飯田市の同JA本所で2025年度果実販売対策会議を開いた。同JA桃・梨・りんご・ぶどう部会役員と同JA役職員、全農長野、南信州農業農村支援センター、市場関係者5社、輸送会社らおよそ60人が参加し、現在の生育状況や25年度の販売方針を共有し、市場関係者と情報交換をした。
あいさつしたなし部会の長沼成部会長は「今年もいよいよ果実のシーズンが始まった。部会で作成した10年ビジョンに向かい、生産者は日々の管理を精一杯行いより良い果実生産に励んでいる。関係者の皆さまのご協力をいただき、南信州の果実をしっかり売り込んでいただきたい」と話した。
今年度は3月下旬の気温が高く果樹全般に生育が前進。4月上旬には気温が落ち着き3日程度開花が遅れたものの、凍霜害の影響もなく結実は良好。肥大も順調で平年並みの良い仕上がり。各品目で品質向上、気候変動に対応した安定生産に取り組む中、桃をスタートに計画に沿い安定した供給と品目リレーにより南信州の売り場をつないでいく。桃・梨の「太鼓判」、ぶどうの「輝房®」ではクイーンルージュ®の出荷も開始するなど高品質品のブランド力をさらに向上させ、適正価格での販売で生産者の手取り向上に取り組む。また梨、ぶどうでは海外輸出も強化する。
各品目の今年度の出荷量は桃758トン(前年比98.5%)、梨3,668トン(前年比98.6%)、りんご1,842トン(前年比145.1%)、ぶどう312トン(前年比119%)を見込む。
セントライ青果(株)の嶋田弘士部長は「高単価の中しっかりと売り上げを確保するためには、正確な情報と売り場との連携が重要。南信州はブランド力がある信頼の産地。計画に沿い安定した出荷をお願いしたい」と話した。

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